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コレから読みたい!東野圭吾のおすすめ作品ランキング11選!

東野圭吾さんはミステリー、サスペンス好きなら確実に知っているほど人気の小説家で、そのどれもが名作、良作揃いと評されています。そんな東野圭吾作品が好きな人やまだ読んだことのない方にもコレから読みたい東野圭吾のおすすめ作品のランキング11選を紹介します!ぜひ面白そうなものから手に取ってみてください!

法律について考えさせられる 「さまよう刃」 /東野圭吾

長峰の一人娘・絵摩は、友達と花火大会に行った夜に行方不明になり、その後荒川から死体が発見された。未成年グループに蹂躙された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、娘の復讐に乗り出す。犯人グループの一人を殺害し、警察の包囲網をかわしながら更なる復讐を遂行しようとする長峰。犯罪者である未成年を救おうとする少年法。悪を裁くのは誰か?重く哀しくも心を揺さぶる長編作。

この東野圭吾作品のおすすめポイント!

作では近年問題になってる未成年者の犯罪、マスコミの在り方、正義とは何か、誰が悪を裁くのか…そんな諸々の問題点を追及しています。テーマは重く哀しく、心を痛めずには読めない復讐劇。主人公である長峰は、復讐しようと決意する一方で、やはり思い止まるべきか悩んだり、その心情の揺れがさらに悲しさを増長しています。これは小説ですが、哀しいことに現実世界で同じような事件が起きているのも事実。他人事ではなく、現代の日本の法律について改めて考えさせられました。

推理がこんなにもはずれるとは 「私が彼を殺した」/東野圭吾

1999年2月5日発売。加賀恭一郎シリーズの第5作。最後まで犯人を名指ししないことで話題となった推理小説。毒殺された男を殺した犯人はだれか?三人の容疑者は全員が自分が被害者を殺したと思っていることで読者の推理はますます混乱していきます。

この東野圭吾作品のおすすめポイント!

最後犯人が明かされないことで話題になった私が彼を殺した。結婚式当日に毒殺された脚本家の穂高誠。それぞれ胸に秘めた想いから、彼の死を望む三人の容疑者。この三人の容疑者を軸にして物語が進んでいきます。加賀恭一郎が容疑者たちから話をきく。その質問の裏にある真実を探るのがこの本の醍醐味。加賀刑事が観ているもの感じているものを取りこぼさないように一ページ一ページをめくっていきます。何ページも戻ってポイントとなるシーンを何度も読み返します。誰もが毒入りカプセルの数を指折り数えて推理するはずです。しっかりよんでいないと最後の犯人を追いつめるシーンでおいてきぼりになってします。嘘から真実を見つけ出せるようにじっくりと読み込むことをおすすめします。

加賀恭一郎シリーズの人気作 赤い指 /東野圭吾

2006年7月発売。加賀恭一郎シリーズの第7作として発表されました。家族の犯かした殺人。犯罪の隠蔽を図る一家。一方で加賀親子の関係も描かれ、加賀刑事ではなく、加賀恭一郎という人間を深く知れることにもなった一冊。

この東野圭吾作品のおすすめポイント!

ミステリー小説を読む人は事件を捜査する刑事や関係者の話や行動をなぞりながら推理を楽しむ方もいると思います。でもこの赤い指はまず犯人が分かった状態ではじまります。犯人家族の行動が生々しく描かれていてひきこまれていきます。この犯人家族の行動や思考の一つ一つをしっかり読み込んでおくのをお勧めします。事件を捜査する加賀恭一郎の章に移り、加賀刑事が現場に残された物証を一つ、また一つと見つけていきます。そして導き出される推理を目の当たりにするとその洞察力に圧倒されます。そして犯人を知っていることでまるで自分が追いつめられていっているような息苦しさを感じてしまいます。犯人家族と、加賀刑事。最後にどんな決着が待っているのか。おすすめです。

映画化された話題の東野圭吾作品 「手紙」/東野圭吾

両親の死で弟と二人暮らしになり、兄はある日、弟の大学費用のため、空き巣に入り殺人事件を起こしてしまい刑務所に入る。 毎月弟に向け手紙を出すが、残された弟は殺人犯の弟だと世間から差別を受ける。 大学入学や社会人になり就職するがどのように乗り越えていくのかという内容。 

この東野圭吾作品のおすすめポイント

兄は金欲しさに空き巣に入るがふとしたことで殺人犯になってしまう。 弟に対する思いを一方的に手紙で伝えるが、弟の現状を把握していないため、 差別を受けている弟はうっとおしく思う。 大学に入学後も差別を受け、社会人になっても差別を受けることになる。 一体どのようにして弟は乗り越えていくのか、どのような心情なのかを考えながら読むととても興味深いです。 また兄がなぜ殺人に至ったのかなど東野圭吾らしい話になっています。 最後は感動できる展開になっているので、スッキリした気分と感動を感じました。 映画化されていますが小説で読むべきだと感じました。 

いろいろな楽しみ方ができるミステリー 「片想い」/東野圭吾

現在は社会人となった主人公と、大学時代に主人公自身も所属していたアメフト部のメンバーが、実に10年ぶりに再会した元マネージャーが抱く秘密の告白を聞いた事をきっかけに、それぞれが持っている問題と向き合い苦悩し、道を探っていきます。

 この東野圭吾作品のおすすめポイント!

性別とは一体何なのかという問題や、生きていくとはどういうことなのかという、ひとつの確固たる答えなど出ない問題に向き合っていく意欲的な作風に、惹きつけられます。単なるミステリーの枠に留まらず、社会や思想などを含めた幅広い視点で進んでいくストーリーは、あまり本を読まない人の興味をもひくのではないでしょうか。登場人物の過去と現在が交差する展開なので、それぞれの心に残る思い出の懐かしさや切なさが、心を打ちます。読み進めていく中で、登場人物に自分を重ね合わせて共感する人もいるかもしれません。特に色々な楽しみ方ができる作品なので、おすすめです。

ほっこりする東野圭吾作品 「ナミヤ雑貨店の奇蹟」/東野圭吾

追手から逃れるため3人忍び込んだ廃屋はかつて雑貨店を営んでいた。そこに投函される手紙は過去からの相談が書かれていた。手紙をやり取りするうちによみがえる3人の生い立ちや過去に起きた出来事の謎が少しづつ解き明かされていった。そして夜が明けたとき、新しい未来への道を見つけ出す。読んだ後ほんの少し切なくて温かいファンタジー。

この東野圭吾作品のおすすめポイント 

東野圭吾の作品には謎解きメインのもの(ガリレオなど)、人間の闇を描いた白夜行などの作品、ヒューマニズムにあふれた「手紙」など様々なジャンルがありますが、この作品はその中では異色の存在。時空を超えた手紙のやり取りで、だんだん主人公3人の周りの人間模様や生い立ち、どうして手紙は時空を超えるのかといった謎が解けていきます。メインは周りの人々の心模様や交流、成長といったところに焦点が当たっていて、表題の通りの奇蹟を呼ぶこんなお店があったらよいなあとしみじみ思えるファンタジーのようにもなっています。出てくる人たちがいずれも自分の人生を懸命に生きて行こうと前向きなところがさわやかで、心が疲れているときなど読むとほっこりする作品です。

人のこころの闇を描く 「ブルータスの心臓」/東野圭吾

中堅の産業機器メーカー「MM重工業」で人工知能ロボットの開発をしている末永拓也がこの小説の主人公です。彼は幼い時に母を亡くし、飲んだくれの父に育てられるという家庭環境のせいで野心家で自己顕示欲が強く、異常なまでも上昇志向が強い人間になりました。そんな彼が出世のために利用した専務の秘書である康子に逆に嵌めらたのです。被害者は専務の息子である直樹を含め3人いました。3人の共通した目的は康子を殺すこと。この計画はアリバイを徹底的に工作し、殺害場所を大阪、途中名古屋、遺体発見場所を東京にするという遠距離の移動によって死体をバトンしていくというものです。これは犯人特定を困難にし、リスクを分散するという完全犯罪を目指したものでした。しかしこの計画は第三者に妨害されました。それは昨年に同社のロボット化された工場で起こった事件と深く関わっているのでした。

 この東野圭吾作品のおすすめポイント!

少しずつ情報が開示され、点と点が線で少しずつ結ばれ始めていくと面白くて止まりません。綿密に練られた殺人計画が狂い、主人公は捜査をする警察だけでなく、計画を妨害した第三者にも警戒することになります。その真相が明らかになる過程で、登場人物の複雑な心理が描かれていて、その世界に入り込んでしまいます。第三者の動機が最後の最後で明らかになります。それぞれの欲望が交差する中で、奥深くに根付いた孤独や悲しみが伝わってくるとやるせない気持ちになります。ドキドキするスリルだけでなく、人の心の闇を考えさせられる作品です。 

江戸川乱歩賞を受賞したデビュー作 「放課後」東野圭吾

アーチェリー部の顧問をしている前島が主人公。ある日の放課後、生徒指導部の先生が教師用更衣室で青酸中毒になり亡くなった。しかし現場は密室になっていて事件は難航する。そんな中、また新たな殺人事件が起きてしまう。犯人は誰で一体どんな動機なのか。

 この東野圭吾作品のおすすめポイント!

アーチェリー部、放課後といったところが後々の大切なキーワードになってくるスリリングなストーリーです。多感な年齢の学生と先生の心理描写がうまく書かれています。そして殺人のトリックにとても驚かされます。最後の結末が全く予想できないところは、さすが東野圭吾さんだなぁと思いました。東野圭吾さん自身もアーチェリー部だったことや、この作品が江戸川乱歩賞を受賞した東野圭吾さんのデビュー作というところもオススメのポイントです。ただのミステリー小説ではなく、感情の部分も丁寧に書かれているので中身の濃い作品だと言えます。

読み終わったあとも興奮がとまらない 「変身」/東野圭吾

舞台は脳の部分移植が可能になった近未来。事件で頭に銃弾を受けた主人公は運よくぴったりのドナーが見つかり脳移植を受け回復します。しかし、数日後、今まで好きではなかったものに興味が出るなど、性格の変化が生じます。それは日に日に強くなり、調査を進めると背景には驚くべき事実が隠されていたのです。

 この東野圭吾作品のおすすめポイント

「変身」は他の東野圭吾の作品に比べると対象年齢層が高めで、文体、内容が複雑で暗くなっています。性格や人間関係といった目には見えないものの変化と狂いが繊細に描かれていて読み応えがありますし、またミステリー要素も強くハラハラします。脳移植というテーマを描くことで現在の高速な医療の発展に対する倫理的問題を浮き彫りにしている点でもこの本は価値があります。主人公が次第に狂気をおびてくる過程の描写が巧みでぐいぐい引き込まれます。さらにラストには想像もつかないようなエンディングが待ち受けており、読んでいる時も読み終わった後も興奮が止まりません。

ドラマ化や映画化もされた名作 「白夜行」/東野圭吾

1973年に、大阪で起きた質屋の殺人事件が話の発端。何人もの容疑者が捜査線上に浮かびあがりますが、証拠不十分で事件は未解決のままとなる。被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂は、その後別々の人生を歩んでいくかに見えたが、二人の周囲には不可解な事件が次々と起きていく。 

 この東野圭吾作品のおすすめポイント!

この小説は、他の小説とは全く異なる描かれ方がされています。話のキーマンとなるのは、被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂ですが、2人の視点からはまったく描かれず、2人を取り巻く周囲の人々の視点で描かれていきます。桐原と西本が何を考えているのか、どういう行動を取っているのかが直接的に描かれないのですが、周囲の人の視点から丁寧に描かれているため、手に取るように伝わってきます。章が変わるたびに登場人物も変わっていき、まるで短編小説集のような構成ですが、実はすべて桐原と西本につながっている点に気付くと、読むのが止まらなくなってしまいます。 

テンポの良いサイエンスミステリー 「プラチナデータ」/東野圭吾

検挙率100%、冤罪率0%…舞台は近未来の日本。個人のDNAデータを集めた「プラチナデータ」によって、犯罪における検挙率はぐんと上がった。警察庁特殊解析研究所でDNA検索システムを担当する神楽龍平は、とある殺人事件現場に残された毛髪をDNA検索システムで照合したところ、システムが割り出した犯人はあろう事か自分自身であった。身に覚えの無い犯罪に、事件の真相を突き止めようと逃走する神楽。それを執拗なまでに追う刑事。刑事達の包囲網をかわし、たどり着いた結末とは…。

この東野圭吾作品のおすすめポイント 

サイエンスミステリーと言うと難しく感じるかとしれませんが、東野圭吾らしくテンポ良く、読みやすい文章なので、さくさく読めます。登場人物が個性的なのと、話の掴みがうまいため、最初から最後まで飽きずに読むことができました。途中で結末がみえてくる人も多いかもしれませんが、それでも、サイエンスミステリーを主軸に、情報を扱う意味、人の純粋さと醜さ、恋愛、さらには芸術に至るまで、様々な視点で楽しめる作品だと思います。人々の生活が便利になっていく中で、同時に失われるものがある…そんな事に気付かせてくれる作品です。